子供の難病を自分で治すと決めたからには、これまでの常識や思い違いを一つ一つ変えていくしかない。
その答えは、『食事』にあると考えました。
疑いが確信に変わるまでの過程を書きたいと思います。
人は食べたものでできている
これまで、優秀な主婦は『節約上手』で、月々の食費を安く抑えられるほど立派なんだと思っていた私。
子供がご飯も野菜もよく食べ、牛乳をたくさん飲むから、きっと健康で大きくなると疑わなかった私。
スーパーの陳列棚には、安心安全なものだけが並んでいると信じていた私。
そんな私が、なぜ「食べ物」が子どもの病気に影響を与えた、と考えたのか?
人は食べたもので出来ているとはよく言いますが、まだ小さい子供は食べてきた年数も短いし、それほど影響を受けているとは考えにくいと思うかもしれません。
実はその反対で、小さな子どもほど、体の機能も未熟であるために、わずかな量からも影響を受けやすいのです。
子どもが口にしてきたものをさらに遡って考えてみると、胎内では母体の栄養を直接受けつぎ、産まれてからは、母乳という名の母親の血液のみを栄養にして体を成長させてきました。
例えば、アルコールや薬が母乳に影響を与えるということはよく知られていますが、それ以外のものも同じように母乳に影響を与えるのではないか?と考えました。
当然のこと、病気の原因は人それぞれ複雑な要因が絡まっていて、簡単に因果関係を言い表すことはできません。
ですが、少なくとも私の場合、過去を振り返ると、息子の病気の引き金となる良くないものを与えてしまった、と思わずにはいられませんでした。
過去を、産まれる前まで遡ってみる
私自身が子どもを授かるまで、遡って15年弱の間、一人暮らしということもあり、食を全く大事にしてきませんでした。
特に、就職してからの生活はひどいもので、出張でホテル暮らしが多かったこともあり、外食やコンビニばかりの食事。
化粧品メーカー勤務をしていたので、肌ケアはお手の物にも関わらず、エステや高級化粧品を使用してもどうにもならない肌荒れ、にきび、くすみ。
便秘、むくみは当たり前すぎて、もう対処しようともせず。
夕方には疲れもピークで1キロ歩くのもタクシーを使ってしまうほどの疲労感。
間違いなく、老廃物だらけの体で、血液はドロドロだったと思います。
そんな体をひきずったまま私は母になり、“母乳は良い”と信じて子どもにあげてきた。
今まで誰にも言えなかった後悔です。
息子は産まれたときから大食漢で、通常、生後1か月で1キロ増えれば十分な成長と言われる中、2キロも増やして助産師さんに驚かれたほどでした。
離乳食から乳児期にかけてもよく食べてくれる子で、特に、野菜、牛乳・乳製品、パンを好んでいました。
働く母としては、朝は簡単なもので、とりあえずお腹が膨れてくれたらOK。夜は、帰宅後にぐずる息子の相手をしながら手の込んだ料理は作れないので、加工食品に大いに頼る毎日でした。
(よく食べるのに…)ではなく、よく食べるからこそ病気になったということはないだろうか?よく食べていたものの中に、良くないものがあったんじゃないか?半信半疑ながらも、そう考えていました。
寛解する人、しない人。その差は日々の食べ物にある
「食べ物」が強く私に引っかかるようになっていた頃、ネットの情報から読み取れる傾向もありました。
「難病を治した人」は、徹底して食べ物を変えていた。
一方で、「難病を受容し、闘病を続けている人」は、気持ちは“治ってほしい“という強い願いを持って、前を向いているのに、食に関する変化は見られなかった。“こんなにがんばっているのに…!”という頑張りの内容が、病気と共生しているという頑張りで、病気を良くするための具体的な頑張りではなかったのです。
こうして、治る人と治らない人の差も、明らかに見えてくるようになりました。
「原因」は、もう過ぎ去った過去の話。誰も、明らかにすることはできないでしょう。
大事なのは、これから先のこと。
「体を変えるために、食べ物を変えよう!」
これからの行動だけが、何よりも意味のあることだと確信しました。
やってみて意味なかったら??時間やお金の無駄遣いになる?
それは、やってみてから考えたらいいことだと思いました。まず一歩踏み出さなければ、体も、未来も変わらないのだから。
何から始めたらいいの?その答えは…
その頃、病院からは食事指導として「カロリーと塩分の管理」の指導がありました。
ステロイドの副作用で食用亢進が激しいため、カロリーオーバーによる肥満、脂肪肝などを防ぐように、といったお話があったのでカロリーコントロールをしてみたり。
かたや、“〇〇病、食べるべき食材5選” “〇〇強化食”といった特定の食材のみをピックアップした情報を聞いては、取り入れてみたり。
もちろん、それはそれであってもいい情報なのですが、何かが足りない…何かクリアにならない感覚がありました。
食べ物のことだけではなく、生き方すべてに対しての疑問も…。
(私が進むべき方向はどっち…?私が大事にしたいことって何なんだろう。)
社会人として積み上げてきたものを失うのが悔しくて、仕事優先で子どもを一番にできていなかった数年。新米ママとしても社会人としてもどれも中途半端で、結局何も大事にできていなかった。
すべてにおける価値観を変えるタイミングだったのだと思います。
頭の中が整理ができずにいたそんなところに、30年来の友人が、『デトックスとか気にしてみるのはどう?』『添加物を少しでも排除するといいよ』とアドバイスをくれました。
こんな小さな子に老廃物なんて溜まってるかな?
うんちはちゃんと出てるから問題ないはず…
デトックス=排便という浅い考えしかなく、その言葉の重要性も半ば理解していませんでしたが、思い出したのはこれまでの彼女の努力でした。
…確か彼女は、10代から子宮系の病気を患って、それからは食べ物を一生懸命気を付けていた。
今は子どもも出産して病気と無縁になっているのだから、きっと彼女の言うことは体を良くする方向に導いてくれるに違いない!
そのとき教えてもらった「生活クラブ」という存在がなければ、今も迷える中途半端な私のままだったかもしれません。
「生活クラブ」は、私の前に道を作ってくれる、今やかけがえのない存在になったのでした。
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